自己アピール

なんか最近全然神話について語ってないんですよ。
ダメじゃん!私の本命は神話なのよ、あくまで神話なのよ。
別に語るきっかけが無かっただけなんだから、
きっかけ無いけど語ってやるぜ。ネタなら色々有るんだから。





と、言うわけでなんか神話について語ります。
お題はあれです、夏休みの自由研究と被るんですけど、
ギリシャ神話流不老不死の方法」とかどうでしょう。






ゼウ「要するにネクタルを使えば良いんだよww」


セ&エ「何なのよそのオチはっ!」





ある所に神様がいました。
ていうかギリシャには神様がたくさんいました。
神様たちは人間の恋人が好きだったんですけど、
神は不老不死なのに、人間はとっとと歳取ってばたばた死んでっちゃうんですね。
さてさてどうしよう。
そんなこんなで神様たちによる恋人不老不死化計画☆が始まった・・・・




セレネさんの話



月の女神セレネは今日も今日とて船に乗って夜の空を漕いで行きます。
まあそれが仕事ですから、ええ仕事一筋。
そんなある日、彼女が見つけたのは草原で眠っている美しい羊飼いエンデュミオン。
→一目惚れ。
その後毎晩の彼のもとに行き仲良くなったセレネですが、
さっきも言ったとおりエンデュミオンはいつか死んでしまいます。


数年後

セレ「ゼウス様。エンデュミオンを不老不死にするにはどうすれば良いでしょうか?」
ゼウ「とりあえず起きて活動しなければ歳取らないんじゃないかな(笑)」
そんなSFチックな。未来世界で目覚めちゃいそうじゃないですか。
セレ「それだとエンデュミオンともうお話出来ないですね・・・。」
エン「ずっとそばにいられるのならばそれでも良いです!」
あれですね、セレネさんは控えめな方なんです。
とりあえず無難な契約を結んどく感じの。



かくしてエンデュミオンは眠り続け、セレネはそんな彼を悲しげに愛し続けているのでした。
柄にもなく美しい話でしたね。
はい次ー。





エオスさんの話



曙の女神エオスにはティトノスという人間の恋人がいました。
彼を不死にしたいと願ったエオスもまたゼウスに頼み込むことにします。
エオ「ふっ、私はセレネみたいなバカは見ないわ。
   ゼウス様ティトノスを不死にして下さい!SF的展開なしで!」
ゼウ「しかたない。不死ね、分かったよ。」
エオ「やったー。これでランデブーなんだから!」
エオスさんは若干せっかちなのでしょうか、契約書ちゃんと読まずにあとで金請求される感じの。




しかし、月日が過ぎるとティトノスは次第に老いていきます。
エオ「ちょっとゼウス様!約束が違うじゃないですか!」
ゼウ「上の文をよく読み返してみるのだ!
   『不死』とは言ったが『不老不死』とは言ってないね!」
『宮崎マンゴー』とは書いてあるけど、『宮崎産マンゴー』とは言ってないね、みたいな。
エオ「何ですって!
   それくらいニュアンスをくみなさいよ!」
ゼウ「儂にそんなサービスないよ(笑)」



しかし笑い事じゃ有りません。
どんなに歳取っても死ねないんですから。介護とか。
そんなティトノスをエオスは次第に顧みなくなります。(それでも死なない)
しばらくぶりにエオスがティトノスを尋ねるとそこには縮んでコオロギ(もしくはセミ)と化したティトノスの姿が有りました。



なんて言うか、ひとえにティトノスさんがかわいそうなだけでは。
セレネさんの話は美しいのにこっちは昼ドラみたいじゃないですか。
『月』であるセレネさんは内気で貞淑な性格であるのに対し、
『曙』であるエオスさんは大胆で恋多き女性であるようです。
しかし同時に可死である人間と恋に落ちたために夫や子供に次々と先立たれてしまう悲しい女性でもあるようで、
曙に見られる朝露は彼女の涙であると言われます。






でもって、ここで本題です。
神々の皆さんには上のような経験の有る方も少なくないのでは?
しかしここで非常に何とも言えないオチを持ってくるのがギリシャ神話です。
ほら皆さん手元を見てみて下さい。




ギリシャ神話の神々は生まれつき不老不死ですが不老不死効果のある食べ物ネクタルとアンブロシアを取っています。
効果の重複。なんと言う無駄。例えるなら特性が『ふゆう』なのに『でんじふゆう』を覚えているようなものです。




でもって、これを食べれば人間だろうとニンフだろうと不死になれるわけです。
ざっつおーる。




これを知った時のセレネさんとエオスさんの心は計り知れないですね。
やり場のない怒り。
そして最高神(ゼウス)全く役に立ってねぇ。



結論


灯台下暗し。